【クアッド連携強化】太平洋で初の4か国海上訓練──中国けん制で地政学リスク再燃へ

🔹 日米豪印の連携強化、中国けん制の動き鮮明に

日米豪印4か国による安全保障枠組み「クアッド（QUAD）」の海上保安機関の職員が、アメリカの巡視船に同乗し、5日間にわたる航行・訓練を実施しました。今回の訓練は、去年のクアッド首脳会談で合意された海洋安全保障協力の一環であり、4か国の職員が同一船舶で訓練を行うのは初めて。

訓練はパラオを出発し、グアムまでの航海中に操船、火災対応訓練などを実施。背景には、南シナ海や西太平洋における中国の海洋進出をけん制する狙いがあると見られており、今後のアジア太平洋地域の地政学的リスクを高める要因となる可能性があります。

🔸 地政学リスクが為替市場に与える影響は？

地政学リスクの高まりは、リスクオフの動きから円買い・ドル買いが進行しやすく、豪ドルやNZドルなどの資源国通貨の下落圧力にもつながるケースが多くなります。

特に今回のように、アメリカ主導で中国をけん制する動きが強まる局面では、

• 米ドルと円の安全通貨需要が上昇
• 新興国通貨や高金利通貨は売られやすくなる
• 金（ゴールド）などの安全資産に買いが集まる

といった傾向が見られます。

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今後のクアッドの動向とともに、南シナ海周辺の地政学的リスクには注視していきましょう。