2025年7月24日の東京外国為替市場では、日米の関税交渉が合意に達したことを受けて、日銀の利上げ観測が高まり、円買いの動きが強まりました。
🔵円相場が一時145円台に上昇
午後5時時点の円相場は、
- 1ドル＝146円41～42銭（前日比32銭円高）
- 1ユーロ＝172円20～24銭（8銭円高）
市場では「日米の関税合意で、日本経済の不確実性が後退した」との見方から、日銀が年内にも利上げに踏み切るのではとの観測が強まっています。
一時は1ドル＝145円台に突入する場面も見られました。
📉アメリカの長期金利上昇でドル買い戻しも
ただし、米国の長期金利が上昇したことで、午後にはドルの買い戻しも入り、円高はやや一服。米国側の金融政策スタンスも、今後のドル相場に大きな影響を与えそうです。
🚗関税合意の中身と今後のリスク
日米合意では、以下のような関税緩和策が含まれています：
- 自動車の関税：25％ → 15％（うち12.5％が追加関税）
- 自動車部品も同様に15％に引き下げ
- 「相互関税」も一律15％に統一（従来税率により調整あり）
- 半導体・医薬品：将来関税が課されても不利な扱いなし
ただし、発動時期は未定で、今後は米国による大統領令などの具体的な手続き待ちとなっています。
📉コメ政策と国内経済の動向にも注意
また、農林水産省が主食用米の需要見通しの公表を見送る方向で調整しており、国内政策リスクやインフレ圧力にも波及する可能性があります。
需要見通しが実態と乖離していたことで、昨年はコメ価格の急騰や品薄が発生。これを受け、2027年度からのコメ政策の抜本的見直しが予定されています。
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このような国際的な貿易合意や中央銀行の政策転換は、為替市場に大きなチャンスをもたらします。
今後の焦点は、
- 日銀がいつ利上げに踏み切るか？
- 米国の金利政策との金利差がどう推移するか？
- 円高トレンドが継続するのか、反転するのか？
といった点になります。
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