2025年7月28日、タイとカンボジアの国境地帯における軍事的緊張が高まりを見せています。今月24日以降、両国の軍による断続的な武力衝突が続いており、地域の安定と通貨市場に深刻な影響を及ぼしつつあります。
タイ政府は28日、プームタム首相代行がマレーシア・クアラルンプールにて、カンボジアのフン・マネット首相らと協議を行う方針を発表。マレーシアのアンワル首相や、アメリカのトランプ大統領も停戦実現へ向けて外交的圧力を強めています。
アジア通貨市場に波及、バーツ・リエル・リンギットが軟調
この地政学的緊張を背景に、タイバーツ（THB）やカンボジア・リエル（KHR）だけでなく、周辺国通貨であるマレーシアリンギット（MYR）も売り圧力を受けています。特にバーツは対ドルで一時大きく下落し、安全資産である円や金（ゴールド）への資金流入も観測され始めました。
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