📰【速報】米中貿易協議が再開、関税の行方に注目集まる

ウクライナ情勢では汚職対策の独立性巡り混乱、EU支援遅延の可能性も

～今週は為替市場に緊張感漂う展開へ～

🇺🇸米中協議が再開、24％関税の延長焦点に

アメリカと中国の高官による貿易協議が、スウェーデンのストックホルムで再開されました。
アメリカ側はベッセント財務長官、中国側は何立峰副首相などが出席し、農産品の輸出拡大や市場開放を巡って協議が行われています。

今回の注目ポイントは、今年5月に90日間停止とされた24％分の関税の延長問題です。
ベッセント長官は、最大3か月の延長も可能との見通しを示しており、結果次第でドル・人民元を中心に大きな値動きが予想されます。

一方で中国側は、トランプ政権下で導入されたすべての関税撤廃を求める姿勢を崩しておらず、交渉の行方次第では再びリスクオフの動きも。

🇺🇦ウクライナでは抗議拡大、EU支援金の支払いに遅れも

22日に成立したウクライナ汚職対策法が、大統領による検事総長の統制強化を含む内容だったことから、「政権の介入だ」としてキーウなど全国で大規模な抗議デモが発生。
ゼレンスキー大統領はEUと連携し、新たな修正法案を提示する構えですが、抗議の収束は見通せず、EUからの財政支援の遅延も懸念されています。

この不透明感は、ユーロ売り要因となる可能性もあり、特にユーロ／ドルは方向感を欠いた動きが続きそうです。

🗓今週の注目イベント：FOMC・日銀会合・米雇用統計

今週は、

FOMC（米連邦公開市場委員会）
日銀の金融政策決定会合
米雇用統計（非農業部門雇用者数）

と、ビッグイベントが目白押し。
市場では、「イベント前にポジションを整理しよう」という様子見・利食いの動きが強まりやすい地合いです。

また、FOMCでのタカ派的発言があれば、再びドル買いが加速する展開も考えられます。

📈為替相場の見通し（7月第5週）

通貨ペア	見通し	注目ポイント
米ドル／円	142〜144円レンジか	FOMC・雇用統計
ユーロ／ドル	1.165〜1.180	EU支援・ウクライナ情勢
豪ドル／円	底堅く推移	中国との貿易リスク後退

現時点では、明確なブレイク材料に乏しく、レンジ内の値動きが予想されます。
しかし、FOMCや雇用統計の結果次第で、大きなトレンド転換となる可能性も。