スウェーデンで行われていた米中高官協議は、29日に2日目を終え、中国側が「関税停止期限の延長で合意」と発表。24％の追加関税が8月12日で失効する予定だったが、合意により継続的な協議の余地が生まれ、金融市場では一定の安心感が広がっている。
🔍協議の詳細と背景
アメリカと中国の高官級による貿易協議は、スウェーデンのストックホルムで開催され、29日に2日目の協議を終えました。
中国代表の李成鋼・商務次官によると、両国は**「8月12日までとしていた24％の追加関税停止措置を延長する」**ことで合意しました。
この追加関税は、トランプ前政権時代に導入された一連の対中関税政策の一部であり、バイデン政権下でも暫定的に維持されてきました。
しかし最近になって両国間で経済的な「対話の継続」が再優先されるなか、期限切れとなる関税措置の延長は、緊張緩和の第一歩として評価され始めています。
アメリカ側代表のフランクリンUSTR次席代表も「合意は建設的で、次の協議日程調整を進めている」と前向きな姿勢を示しました。
📉FX市場の視点：リスクオンへの反応と人民元・ドルの動き
今回の**「関税停止延長合意」**を受け、FX市場では以下のような反応が見られました：
- ✅ ドル/人民元： 一時的に人民元が買い戻され、1ドル＝7.26元台から7.23元台まで上昇（ドル安・元高）
- ✅ ドル円： リスクオンの地合いで円売りが再開、1ドル＝156.90円付近へ上昇
- ✅ 豪ドル/米ドル： 中国経済への懸念が一時的に和らぎ、豪ドルが上昇
また、米中貿易摩擦のリスク低下が意識されたことで、金（ゴールド）価格は一時軟調、米株先物は堅調に推移しました。
市場は引き続き、**次回協議での「一部関税撤廃や農産物輸出拡大」**などの進展にも注目しています。
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