~公共施設に放火、大統領も訪中中止~
インドネシアでは、首都ジャカルタで始まった抗議デモが全国に拡大しています。発端は議員の高額住宅手当への反発でしたが、その背後には政府の経済政策への不満が広がっています。
🔥 デモが拡大、公共施設に被害
- 8月28日:ジャカルタでバイクタクシー運転手が警察車両にひかれ死亡 → 抗議激化
- 各地で公共施設破壊が相次ぎ、スラウェシ島マカッサルでは議会建物に放火、少なくとも4人死亡
- 国家警察は「放火・襲撃などは明らかに違法」として厳正対処を発表
🏛 政府の対応
- プラボウォ大統領は国内情勢を踏まえ、9月3日に予定していた訪中を取りやめ
- 大統領府・警察ともに「秩序回復を最優先」との姿勢を強調
🇯🇵 在留邦人への影響
ジャカルタの日本大使館は現地時間30日午後、
- 日本人や日系企業への被害は確認されていない
- 不要不急の外出を控えるよう要請
と注意を呼びかけています。
💹 マーケット視点
インドネシアは東南アジア最大級の資源国・人口市場であり、政治的混乱は
- ルピア安(IDR安)
- 外国人投資家の資金流出懸念
- 新興国通貨全体への波及リスク
を引き起こす可能性があります。
特にドル/ルピア(USD/IDR)のボラティリティ上昇は、ドル/円や新興国通貨クロスの値動きにも影響し得ます。
📈 トレード戦略のヒント
- USD/JPY:世界的なリスク回避 → 円買いの動きが出るか注視
- 新興国通貨ペア(IDR/JPY, TRY/JPY, ZAR/JPYなど):混乱時は投資家の売り圧力が強まりやすい
- ゴールド(XAU/USD):地政学リスク上昇局面では安全資産として買い需要増加


コメント