~中国「戦後80年」、国際秩序の主導権を誇示~
中国・天津では8月31日から2日間、上海協力機構(SCO)首脳会議が開催されます。
加盟国10か国に加え、オブザーバー国などを含む20を超える国の首脳が出席する予定で、習近平国家主席は「中国にとって最重要の外交行事」と位置づけています。
👥 主な出席予定首脳
- ロシア:プーチン大統領
- インド:モディ首相
- イラン:ペゼシュキアン大統領
- ベラルーシ:ルカシェンコ大統領
- 北朝鮮:キム・ジョンウン総書記(軍事パレードで合流予定)
📌 会議の狙い
- 天津宣言の発表:加盟国の結束を誇示
- 欧米主導の秩序への対抗:BRICS拡大路線とも連動
- 戦後80年記念日(9月3日)に向けた布石
→ 北京で大規模軍事パレードを実施予定
🌏 国際的な意味合い
- 中国は「戦勝80周年」を強調し、アジア・ユーラシア圏での存在感拡大を狙う
- ロシアはウクライナ侵攻で孤立する中、SCOを通じて「国際的な支持の輪」をアピール
- インドは米国・欧州との関係も持ちつつ、SCOを経済・安全保障の多角的外交の場として活用
💹 マーケットへの影響
- 地政学リスクの高まり
→ 米中対立構造の鮮明化、ドル/円のリスク回避買いの可能性 - エネルギー市場
→ ロシア・イラン・中央アジアが揃うため、原油・天然ガスの供給協力や価格交渉に注目 - 新興国通貨
→ 中国・ロシア・インドの結束強化は、人民元(CNY)やルーブル(RUB)に支援材料となる一方、不透明感は投資資金流出要因にも
📈 トレード視点
- USD/JPY:会議前後にリスクオフムード → 円高圧力に要注意
- 原油(WTI・Brent):エネルギー協力の声明が出れば買い材料に
- ゴールド(XAU/USD):米欧 vs 中露の対立構図が強調されれば、安全資産として買われやすい


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