IPC、ロシアとベラルーシの資格停止を全面解除 ― ウクライナ側は「異常で恐ろしい」と強く反発

FX・コモディティ相場分析

📌 ニュース要約

IPC=国際パラリンピック委員会は27日、韓国での総会でロシアとベラルーシのパラリンピック委員会に対する資格停止を全面解除すると発表しました。これにより、両国の選手は来年3月の ミラノ・コルティナパラリンピック に国旗や国歌を用いた「国の代表」として出場可能になります。

背景には以下の経緯があります。

  • 2022年北京大会:ウクライナ侵攻を理由に参加を認めず、資格停止。
  • 2023年:不服申し立てを受けて部分的解除、パリ大会は「中立選手」として参加を容認。
  • 2024年:今回の決定で、制限は完全に撤廃。

一方、IOC=国際オリンピック委員会は来年2月の ミラノ・コルティナ五輪 では両国選手を「中立な立場の個人資格」のみで参加を認める方針を維持しており、オリンピックとパラリンピックで対応が分かれる形となっています。

🎙 ウクライナ側の反応

北京大会でウクライナ選手団主将を務めたノルディックスキーの グリゴリー・ボブチンスキー選手 はNHKの取材に対し、

  • 「この決定は異常で恐ろしく衝撃を受けている」
  • 「戦争は終わっていない。スポーツ施設は破壊され続けている」
  • 「侵略国を代表するアスリートが出場するなんてありえない」

と強く非難しました。その上で「アスリートがすべての競技に参加できるようになってほしいが、それは“きょう”ではない」と、時期尚早だと訴えました。

🔍 相場解説

この決定自体はスポーツニュースですが、国際社会のロシアへの対応の分裂 を象徴する事例として市場心理に影響を与える可能性があります。

  • ユーロ・ドル(EUR/USD)
     欧州諸国が対ロ制裁で足並みをそろえきれない構図が浮き彫りになれば、ユーロの不安要素に。
  • 金(XAU/USD)や円(JPY)
     ロシア関連の国際舞台での扱いが緩和されると、制裁体制の揺らぎとしてリスク回避姿勢が強まる場面も。安全資産需要が意識されやすい。
  • エネルギー(原油・天然ガス)
     制裁体制が弱まる可能性が市場で意識されれば、ロシア産資源の供給増期待から短期的な価格調整要因となり得る。

🚀 XMTradingでの戦略

  • 短期トレード
     ニュース発表後の地政学的な揺れを狙った、金(XAU/USD)やユーロ絡みペアでの短期ボラティリティ狙い。
  • 中長期視点
     ロシア関連報道は不定期に市場を揺らすため、
     - 金(XAU/USD)の分散保有
     - EUR/USDの中期的なショートポジションの検討
     が有効戦略となり得ます。

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