日米豪比4か国で抑止強化を確認 中国国防相とも初会談
📰 ニュース概要
1日、マレーシアで開かれた ASEAN=東南アジア諸国連合の拡大国防相会議(ADMMプラス) に日本の 小泉防衛大臣 が出席しました。
会議では、地域の安定と安全保障のために各国との防衛協力を進めることの重要性を訴え、
「地域に安定的な秩序をもたらすため、ルールに基づく国際秩序を維持する」
と呼びかけました。
🤝 日米豪比4か国防衛相会談
会議の合間に行われた 日米豪比(フィリピン)4か国防衛相会談 では、
- 中国の南シナ海・東シナ海での海洋進出
- 軍事行動の活発化
を踏まえ、抑止力・対処力を高める重要性 を確認。
さらに、
「4か国による防衛相会談を定例化する」
ことで一致しました。
この枠組みは、アメリカ主導の「クアッド(QUAD:日米豪印)」とは別に、フィリピンを含む新たな地域安全保障軸として注目されています。
🇯🇵🇺🇸 日米会談:連携の再確認
小泉防衛相は、アメリカの ヘグセス国防長官 とも先週に続き2回目の会談を実施。
両者は、
- 日米韓3か国の連携強化
- 北朝鮮の核・ミサイル対応
について協議し、引き続き情報共有と抑止態勢の強化を確認しました。
🇯🇵🇨🇳 中国国防相と初会談
さらに、小泉大臣は 中国の董軍国防相 とも初めて会談。
- 沖縄県の 尖閣諸島を含む東シナ海の情勢
- 太平洋地域での中国軍の活動の拡大
について、深刻な懸念を伝達しました。
一方で、
「懸念があるからこそ、粘り強い対話が必要」
との認識で一致。
防衛当局間での危機管理と意思疎通の継続を確認しました。
🗣 小泉防衛相コメント
「懸念があるからこそ、率直な対話を重ねることが重要だ。
意思疎通の継続を確認できたことが今回の成果だ」
防衛相として、対立構造の中でも“対話による安定”を重視する姿勢を明確にしました。
🌏 分析:東アジア安全保障の再構築
今回の一連の会談で、日本は「抑止と対話の両輪」を外交・防衛方針の柱として打ち出しました。
- 日米豪比の枠組み:南シナ海~西太平洋の安全保障網強化
- 日中会談:緊張緩和と危機管理対話の継続
- ASEAN会議全体:地域主導の安定秩序構築を重視
この動きは、アメリカのトランプ政権による同盟再定義と、
中国の影響拡大を抑制する新たな多国間協力の試金石となっています。


コメント