パキスタンとアフガニスタンの国境付近で起きた武力衝突について、双方は8日、恒久的な和平に向けた協議が物別れに終わったことを明らかにし、緊張の緩和に向けた道筋は見えていません。

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パキスタンとアフガニスタンの国境付近では、過激派組織による越境テロの対策を進めるパキスタン政府と、これに反発を強めるタリバン暫定政権との間で武力衝突が相次いでいましたが、双方はカタールとトルコの仲介で10月19日に即時停戦で合意しました。

双方の代表団は、6日から恒久的な和平に向けトルコのイスタンブールで協議を行っていましたが、タリバン暫定政権のムジャヒド報道官は8日に声明を発表し、協議が物別れに終わったことを明らかにしました。

ムジャヒド氏は声明で、パキスタン側が自国の安全保障に関するすべての責任を、タリバン側に押しつけようとしたと非難しています。

一方、パキスタンのハワジャ国防相も7日夜、地元メディアに対し、タリバン側には合意文書に署名する用意がなかったと非難したうえで、協議を停止したことを明らかにしました。

国境付近では協議が行われていた6日にも両軍の間で銃撃戦が発生しています。

双方は停戦を維持するとしていますが、相手から攻撃があれば強く対応するとしていて、緊張の緩和に向けた道筋は見えていません。

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