【ニュース要約】
パレスチナのガザ地区をめぐる和平計画の一環として、アメリカが提案した「国際安定化部隊」の承認決議案が17日(日本時間18日朝)、国連安全保障理事会で 13か国の賛成多数で採択 されました。
ロシアと中国は棄権。
トランプ大統領の主導する和平計画では、アメリカとアラブ諸国が連携しガザに国際安定化部隊を展開、非軍事化や治安維持を担うとされています。
決議内容のポイント:
・トランプ案による「平和評議会」の設置を歓迎
・国際安定化部隊の任務(非軍事化・治安維持)を承認
・平和評議会は半年ごとに安保理へ報告
・ガザ再建やPA(パレスチナ暫定自治政府)の改革に言及
・将来のパレスチナ国家について「道筋が整う可能性」と記載
一方で、参加国・具体的任務・活動領域は未確定で、今後の調整は難航が予想されます。
■ 国連
グテーレス事務総長
「停戦定着の重要な一歩。国連は必要とされる人道支援を拡大する」
■ ロシア・中国(棄権)
・2国家共存の明確な文言がない
・PAへの権限移管の時期が不明確
・部隊の任務が“紛争当事者化”の懸念
・パレスチナの主権が十分反映されていない
■ ハマス
「政治的にも人道的にもパレスチナ人の要求を満たさない」と反発。
武装解除を任務とする点を批判。
■ 日本
茂木外相
「決議採択を歓迎。アメリカなどの外交努力を評価」
「二国家解決に近づくよう、日本としてふさわしい役割を果たす」
【相場解説】
●中東情勢:地政学リスクの“部分的後退”
国際安定化部隊が正式承認されたことで、
・停戦の定着期待
・ガザ再建フェーズ入り
→ リスク回避の動きがやや後退し 株高・原油安 の流れが出やすい。
●原油(WTI/Brent)
・中東での戦闘激化懸念が後退 → 原油は短期的に売られやすい
ただし、ロシア・中国の棄権やハマスの反発もあり “下げ一方向” は限定的。
●金(XAU/USD)
リスクオンにより一時的に売られやすいが、
・中国・ロシアの不信
・国際部隊の不透明性
→ 安全資産需要は完全には消えず、急落よりも 上下を繰り返す展開 が想定される。
●米ドル(USD)
中東の不確実性がやや後退 → ドル売り圧力
ただしFRBの政策次第(利下げ観測後退)でドルは底堅い。
●株式(米国株・欧州株)
・地政学リスク低下 → 株式は買われやすい
特に軍需・エネルギーよりも ハイテク・景気敏感株 が恩恵。
●XMTrading戦略視点
・GOLD:上値重いが急落しにくい → 戻り売り+押し目買いの両対応
・US30(ダウ):リスクオンで買い優勢
・原油:反発弱めの戻り売り狙い
・USD/JPY:FRB材料で動くため中東要因の影響は限定的
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