「非常戒厳」から1年──韓国政治が揺れる:分断・不信・裁判が続く異例の事態
史上初の「戒厳 → 弾劾 → 前大統領の内乱罪裁判」という国家的危機の総まとめ
■ニュース要約
●1年前の出来事
2023年12月3日夜、当時の ユン・ソンニョル前大統領 が突如
「非常戒厳」宣言(6時間後に解除)。
- 国会封鎖
- 軍・警察動員
- 「選挙が不正に操作された」という主張
韓国社会に大混乱が起き、その後ユン氏は
✔ 憲法裁判所の弾劾で罷免
✔ 内乱首謀などで逮捕・起訴
現在も裁判が続く異常事態となりました。
●イ・ジェミョン現大統領(今年就任)の声明
戒厳宣言から1年の12月3日、国民向け声明を発表。
- 国民が平和的手段で戒厳を退けた →「民主主義の歴史に残る」
- 12月3日を「国民主権の日」に制定
- 「ユン前大統領の無道さは必ず審判を受けるべき」
- 一方「分断を乗り越えるため対話と統合をめざす」
●ユン前大統領の支持者たちの主張
韓国社会では分断がさらに悪化。
ユン氏の支持者は
「不正選挙があった」「背後に中国がいる」
と主張し、大規模デモを頻繁に開催。
- ミョンドン(中国大使館周辺)でも抗議デモ
- 「中国共産党は出ていけ」など排外的スローガン
- 「イ・ジェミョンは偽の大統領」などの主張も拡散
※主要メディアは
「不正選挙の証拠は存在しない」と報道。
●専門家の分析
ミョンジ大学シン・ユル教授の分析:
- 戒厳により「国家制度への信頼」が大きく損なわれた
- SNSでの扇動が分断を加速
- 「政権が変われば制度が恣意的に運営される」という不信が蔓延
- 信頼回復には「長い時間が必要」
●裁判の動き
ユン前大統領は複数の罪で起訴され、裁判中。
- 内乱罪 → 来年2月判決の見通し
- 閣僚や軍幹部も多数起訴
- 夫人キム・ゴニ氏も贈収賄で 懲役15年求刑
ユン氏は談話で
「非常戒厳は正当」「独裁政権にレッドカードを」と主張し続けています。
■背景分析:なぜこんな事態に?
①韓国の深い「保革分断」
韓国政治はもともと保守 vs 進歩の対立が激しい。
SNS拡散力の強さもあって、対立が“信仰化”しがち。
②不正選挙陰謀論と“中国介入論”
一部勢力が陰謀論を利用し、政治的動員に活用。
→ 米国のトランプ現象とも似た構造。
③政治不信と制度不信
「政権が変われば制度も変わる」という韓国特有の不信感が背景にある。
■地政学リスクとマーケットへの影響
●短期:韓国株・ウォン(KRW)に不安要素
- 政治混乱が長期化 → 企業投資心理の悪化
- KRW(韓国ウォン)はリスクイベントに敏感で下落しやすい
- 韓国株(KOSPI)も上値が重くなる
●中期:半導体・輸出産業への影響
- 韓国は輸出依存が高い
- 政治リスクは外資の資金流出を招きやすい
- とくにサムスン・SKハイニックス関連のセンチメントが弱まる可能性
●安全資産(GOLD / JPY)に資金流入しやすい
アジアの政治リスク →
円高・ゴールド高の典型パターン
■FXトレード戦略(XMで狙えるポイント)
📌1)
KRW関連指数(韓国株)売り目線
KOSPI/KOSDAQは政治ネガティブで弱い。
→ 「戻り売り」戦略が機能しやすい
📌2)
GOLD買い(地政学リスクの受け皿)
韓国、中国、台湾が絡む問題は安全資産を押し上げやすい。
📌3)
USDJPY:円高方向へ揺れやすい
アジアの不安は“円買い”が入りやすい。
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