日中の緊張が一段と高まる重大事案
【ニュース要約】
小泉防衛大臣によると6日午後、沖縄本島南東の公海上空で、中国海軍空母「遼寧」から発艦したJ-15戦闘機が、対領空侵犯措置を実施中の航空自衛隊F15に 断続的にレーダー照射 を実施しました。
● 第1回照射:16:32〜16:35
● 第2回照射:18:37〜19:08
被害はありませんでしたが、防衛省が 中国軍機によるレーダー照射を公表するのは初めて。
小泉大臣は
「安全な飛行に必要な範囲を超える危険行為。極めて遺憾」
と述べ、中国側に強く抗議。
抗議は
- 日本外務省 → 日本の中国大使館次席公使
- 日本大使館(北京)→ 中国外務省
- 防衛省 → 在日中国大使館の上級大佐
など複数ルートで行われました。
背景には、高市総理大臣による「台湾有事」答弁をめぐる日中関係の冷え込みがあり、中国側は依然として答弁撤回を要求。
日本側は「従来の立場を変えるものではない」と反論しており、対立の長期化は避けられない見通しです。
【相場解説(地政学リスク視点)】
今回の「レーダー照射」は、軍事的には 極めて挑発性の高い行為。市場への影響としては以下が注目ポイント👇
🔻 円のリスク回避需要が高まりやすい
- 重大な安全保障事案は“有事の円買い”につながる場合がある
- ただし財政負担増の観測から“円売り圧力”になる場面もあり、相場は二方向に振れやすい
🔻 中国関連株・防衛関連株が敏感
- 中国リスクの高まり → 日本企業の中国依存銘柄に売り圧力
- 防衛関連は短期的に買われやすい構造
🔻 原油・金(ゴールド)にも波及
- インド太平洋の緊張 → エネルギー供給への不安
→ 原油上昇・金買いが起こりやすい
今回の事案は、為替・株式・コモディティすべてで ボラティリティが上がる典型パターン。
“ニュースがそのまま値動きにつながる相場” といえます。
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